穀蔵院ひょっと斎です。
前回の続きです。
『性善説 と、性悪説 』
この哲学の話は
ビジネス観にも置き換えることができる、
と言う話でした。
性善説は仁の心。
信頼関係や損得抜きの感情。奉仕の精神。
性悪説は損得勘定だけで動く、超合理主義者と
言い換えることができるでしょう。
確かに利益を上げれなければ、
続けることができず、ビジネスは終わってしまう。。
継続して利益を出すために
効率よく、合理的に考えないといけない。
が、
それに過ぎると機械のようになってしまい、
人間の感情を無視したものになってしまいます。
ビジネスとは利益の追求です。
しかし、数字(金額)だけを追い求めていては
長期的に利益をもたらすことができません。
なぜなら、お金を支払ってくれるお客さんは
機械ではなく、人間なのですから、
自分だけが得しようという考えでは
人は離れていくに決まってるからです。
昨日のメールの、伊達正宗の言葉に
もうひとつ付け加えるとしたら、
『合理に過ぐれば信を失い、絆を得れず』
という感じでしょうか。
ビジネスには合理的に考えないといけない部分がある。
と同時に、人間同士の付き合いでもあることも
忘れてはいけないのです。
これは一緒に働いてくれる
従業員の方に対してもそうだし、
お客さんに対してもそうです。
損か得かでしか動かない人間に
あなたならついて行きたいでしょうか?
例えば仕事を選ぶとき、
給料の額を見るのは勿論なんですが、
「安い給料で思う存分こき使ってやろう」
というブラック企業の社長と、
「例えどんなに苦しくても、従業員の給料は
借金してでも払ってやるんだ!」という気持ちの社長、
どっちについていきますか?
ってことですよ。
金額や条件で決めて
会社に入った後、重視する部分って、
こっちではないですか?
これはネットビジネスのメンターを選ぶ時にも
言えることです。
「これだけ稼いでる」という、
金の部分しか見てなくて、
人間を見ていない人が多い…。
ネットビジネスのノウハウは
アメリカからきているものが多いです。
アメリカは超合理主義社会。
はたしてそれは日本人に合うのか否か。
さすがに超合理主義だけって、
綿密に計算された素晴らしいノウハウではある。
しかし、性善説がベースにある日本では
そのままではなく、
大和マインドのエッセンスを加える必要があります。
ですが、
インターネットビジネスの世界は
損得勘定だけしか頭にない人間のなんと多いことか…。
そんな奴に魅力を感じます?
これは教える側もそうですが、
教えてもらう側もそうです。
この記事を読んでくれている
あなたには私の言っていることが
よく解っていただけると思います。
共感できないという人は
もうすでに読んでないでしょうからね。(笑)
ではこの辺で、
二回にわたってお送りした
性善説と、性悪説のお話、
締めさせていただきます。
結論として、
人間的にもビジネス的にも
性善説と、性悪説はバランスが重要で
性善説をベースに、うまく融合させなければいけない。
ちゅうことですな。
【参考文献】 右手に「論語」左手に「韓非子」